303号室から愛をこめて

何が楽しくて生きているのか

ただいま

本日、5ヶ月ぶりに千葉に帰る日。
7月20日が海の日だったのも今では遠い昔の話。
根付いたイメージはそう簡単に崩れることはなく、
今もなお7月20日は長い梅雨が明けて、
気持ちいい快晴の圧倒的な夏日になると信じていた。
とはいえ長距離の運転での視界不良はつらいため、
使い捨ての撥水効果のある布シートを準備しておいた。
残念ながら役に立ってしまった。

時間が思いの外かかった部屋の明け渡しを終え、
メンズエステのお姉さんにサヨナラを告げ京都を発った。
荷物を運び出していたときは暑くてたまらなかったのに、
滋賀と愛知をすっ飛ばして静岡県までノンストップ、
約3時間走って浜松SAで休憩中に雨に見舞われる。
これまでを振り替えると、
人生の岐路はだいたい雨が降っていたような気がする。

2月に京都に向かう道中立ち寄ったSAに今日も寄った。
逆方面という物理的な要因も間違いなくあるが
全くの別物なのだということを思い知らされ、
なんだか急に切なくなった。
不思議なもので、
無限に続くようにも思えた退屈な静岡県縦断も
今日は一瞬で走り抜けた気がしている。
同じようで全く違うと感じるのはきっと心境のせいで、
地元に帰ることに対して内心安堵しているのだろう。
認めたくはないが。

5ヶ月ぶりの実家。
玄関を開けるのがここまで震えるとは。
とにもかくにも、ただいま。