ただいま
本日、5ヶ月ぶりに千葉に帰る日。
7月20日が海の日だったのも今では遠い昔の話。
根付いたイメージはそう簡単に崩れることはなく、
今もなお7月20日は長い梅雨が明けて、
気持ちいい快晴の圧倒的な夏日になると信じていた。
とはいえ長距離の運転での視界不良はつらいため、
使い捨ての撥水効果のある布シートを準備しておいた。
残念ながら役に立ってしまった。
時間が思いの外かかった部屋の明け渡しを終え、
メンズエステのお姉さんにサヨナラを告げ京都を発った。
荷物を運び出していたときは暑くてたまらなかったのに、
滋賀と愛知をすっ飛ばして静岡県までノンストップ、
約3時間走って浜松SAで休憩中に雨に見舞われる。
これまでを振り替えると、
人生の岐路はだいたい雨が降っていたような気がする。
2月に京都に向かう道中立ち寄ったSAに今日も寄った。
逆方面という物理的な要因も間違いなくあるが
全くの別物なのだということを思い知らされ、
なんだか急に切なくなった。
不思議なもので、
無限に続くようにも思えた退屈な静岡県縦断も
今日は一瞬で走り抜けた気がしている。
同じようで全く違うと感じるのはきっと心境のせいで、
地元に帰ることに対して内心安堵しているのだろう。
認めたくはないが。
5ヶ月ぶりの実家。
玄関を開けるのがここまで震えるとは。
とにもかくにも、ただいま。